タグの変遷 3 vol. 007 121 Photo/Yoshika Amino Text/Kazuki Ueda 9月３０日に九州初出店となる 福岡店がオープンする。「古 着屋JAM」。業界随一の商品 数から導き出した情報をもと に、知っておきたい古着の基 礎知識やウンチクをたっぷり と紹介する。第7回は秋の必 須アイテム、ラコステのニット カーディガンについて解説！ 2 0 2 1 NOVEMBER ラコステのニットカーディガン Theme 7 フランスを代表する天才テニスプレーヤーでもあったルネ・ラコステにより1933年に設立。1970年代頃より生産されるニットカーデ ィガンは、当時、最新の合成繊維であったアクリルを使用して、ウールのような柔らかい質感と保温性を持ちながら、速乾性にも優れ た素材として、スポーツウエアとしても重宝された。古着市場でも年々、人気が高まっており、昨年頃から価格が急高騰している Lacoste https://jamtrading.jp スタッフの 旬コーデをSNAP！ 1 ルーズなビッグシル エットから、ポロシ ャツをインナーに合 わせた'70sなムー ド漂うコーディネイ トまで。それぞれの スタイルにハマる汎 用性の高さもポイン ト。なにより目を引 くカラーを主役に着 こなしたい ここのコンディションは要チェック。 2 豊富な バリエーション 4 カラバリだけでなく希 少性はやや高いものの 柄の種類も意外に豊富。 とくに細縞、太縞、マ ルチなどストライプ系 の柄はデザインも面白 い。チルデンやショー ルカラーなど、トラデ ィショナルなデザイン があるのも、テニス発 祥のブランドならでは アメリカ生産のラコステとして1970〜’80年代に人気を集めた「アイゾッド」。'80年代中 盤まで採用された胸の青ワニなどのディテールにも注目。ともに1万3090円 Early 1970s 1970年代初頭の襟 タグ。ワニの中にブ ランドネームが入り、 全体的に大きくデザ インされている。下 部分には「MADE IN FRANCE」表記 1990s 1990年代になると 生産はアジア生産な どに切り替えられ襟 タグもよりシンプル に。アイテムはより カラフルなバリエー ションが増える アイゾッドがごく僅か な期間に展開していた と思われるレディスラ イン。現存数が少なく、 市場で見つけたら即ゲ ットすべし！ 1980s 1980年代になると 基本的なデザインは 変わらないものの、 外枠や マークがグ リーンで統一。この 頃はフランス製の最 終期でもある 1970s ボタンホール 全体 その他のタグ 5 1970s 1970～'80s 1980～'90s 1960〜'80年代まで存在したアメリカ製ラコステの 「アイゾッド」はカーディガンも展開。赤い糸巻きの デザインが入るものは特別旧いものと知っておきたい アイゾッド チルデン 千鳥格子柄 ネイティブ系柄 ボーダー柄 アイゾッド・ハイメイカー 秋にはやっぱり ニットカーディガン！ 袖口 ショールカラー ストライプ柄 裾 関 西 エ リ ア の 人 気古 着 チ ェ ー ン ！ 商品 部マ ネー ジャ ー 三井政樹さん アク リ ル素 材 の 性質 上 、摩 擦 の起 き や す い部 分 に は毛 玉 が発 生 しや す い 。ボ タ ン ホ ール の ほつ れ も注 意 し たい ワ ニが タ グ の 右 側に 配 置 さ れ る よ う に な り様 々 な バ リ エ ー シ ョ ン が生 ま れ る 。 マ ー ク が 入 らな い も の は 、よ り 古 い もの と 判 別 で きる 珍 し い デ ザ イ ン も あ る よ ！
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