古着屋JAM TIMES_2024年11月号

引 き幅寄広せいる顧原客動層力をに 古 着 屋 ジ ャム に と っ て 、 ド クタ ー マ ー チ ンは ま さに 原 点 と も 言え る 。 こ れま で の 累 計 で 一 万 足 以上 を 販 売 した と い うほ ど 、 同 店に と っ て は 象徴 的 な 存在 だ 。 「 創 業 当 時、 ド ク タ ーマ チ ンは 古 着 市 場で は ほ んど 注 目 さ れて お ら ず 、有 名 店 で も あ ま り 取り 扱 わ れ て いま せ ん でし た 。 し かし ジ ャ ム では こ の ブ ラン ド に 注 目し 、 サ イ ズ や 色 、 モデ ル の バ リエ ー シ ョ ンを 豊 富 に そろ え た こ とで 、 フ ァッ シ ョ ン 愛 好者 や 古 着 フ ァ ン の 間で は 次 第 に『 ド ク タ ーマ ー チ ン と言 え ば 古 着屋 ジ ャ ム』 と い う イメ ー ジ を 確 立 で き ま した 。 そ 結果 、 ド ク ター マ ー チ ンを 選 ぶ な らジ ャ ム とい う 信 頼 を得 た こ と で、 他 の ア イテ ム 展 開 に繋 が り 、 幅 広 い 顧 客層 を 引 寄 せる 原 動 力に な っ た んで す 」 101 vol. 024 Text/Kazuki Imanishi Photo/Hiroto Yorifuji 100 「初心者からヴィンテージマニアまで」をコン セプトに、日本全国に16店舗を展開する「古着 屋JAM」。業界髄一の商品数から導き出した情報 をもとに、知っておきたい古着の基礎知識やウ ンチクをたっぷりと紹介する。第24回目はドク ターマーチンの1460・8ホールブーツについて いまや英国のファッションカルチャーを語るうえで欠かせない存在と なったドクターマーチンのブーツ。実は古着屋JAMとしても、原点と もいえる特別なブランドだった。いまでは出回っているほとんどがアジ ア製となる一方、注目はやはり初期のイングランド製。古着屋JAM代 表の福嶋さんに、その違いや見分け方を解説してもらう Dr.Martens 1460 8Hole Boots ドクターマーチンの8ホールブーツ 24 December 2024 Theme 言わずと知れたブランドの看板モデル。[1460]は 1960年4月1日に発売が開始されたことが由来。英 国のロッカー達から絶大な支持を受けたことをきっ かけに、労働靴からファッションシーンへ広がった 1460 8Hole Boots Factory&Country 大きく3種類に分類! 古着屋JAM代表 福嶋政憲さん 2007年に古着屋JAM を立ち上げ、現在では 全国16店舗にまで拡 大。古着イベントなど も主宰し、昨今の古着 ブームを牽引している 「アジア製はクオリティが低いと思われがちです が、決してそんなことはありません。デザインや 履き心地はほとんど変わらないのに、やはりイン グランド製と比べると低価格なので、マーチンデ ビューにはオススメです」1万890円 エアウェア社(アジア)製 「1990年代まではエアウェア社もイングランド 工場で生産をしていました。ホワイト社に比べ、 商品の精度が高く、靴箱もエアウェア社の方が好 評だったようで、どんどん比率が切り替わってい ったようですね」1万5950円 エアウェア社(イングランド)製 「1990年代終盤に稼働を終了したホワイト社で製 造されていたモデルは、インソールが黒に金のロ ゴ、プルストラップは[Dr.Martens]表記です。 他にもサイドの刻印無しや、オリジナルのシュー レースが平紐などの違いがあります」1万5950円 ホワイト社(イングランド)製 Last トゥのボリュームがホワイト社製の証 右がホワイト社製、左は エアウェア社(イングラ ンド)製。「ホワイト社製 の方がトゥ部分にボリュ ームがあり、ぽってりと した印象です。1990年 代後半は両社のブーツが 競合していたのですが、 当時からホワイト社製の 方がかわいい! と人気 があったようです」 Opening 切りっぱなしの履き口がワイルド 「モデルによって多少の イレギュラーはあると思 いますが、ホワイト社製 のモデルは履き口にパイ ピングが無く、切りっぱ なしになっているんです。 クオリティとしてはパイ ピングがある方が頑丈で すが、見た目の雰囲気は 切りっぱなしの方が好評 な気がします」 Air cushion sole 弾む履き心地のソール 「ドクターマーチン氏が 自身の足のけがをきっか けに開発したというスト ーリー性にも惹かれます が、なんといっても履き 心地が良いですよね。キ ャッチコピーにもなって いる弾むという表現がま さにピッタリで、革靴デ ビューの方も違和感なく 履けるかと思います」 Out sole 靴底のチェックは必ず! 「模倣品も多く出回って いるので、アウトソール は確実にチェックするポ イントです。状態は当然 ですが、生産国表記の有 無や、刻印の太さ(写真 はホワイト社製)なども 見分けるポイントになり ます。刻印が無いものは 模倣品の可能性が高いで すね」

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