古着屋JAM Webカタログ_202301

1 4 5 フィールドパーカの元祖となるモデル。 フードは本体シェルに直接縫い付けられ ており、フードのファーも取り外すこと はできない。このモデルのみ、右腕にポ ーチポケットが付属する M - 4 8 (1 9 4 0 ' s) 2代目のM-51は、フィールドパーカで 唯一エポレットが採用されているので判 別が容易。初期の頃はコットン100%の 厚手の生地だが、コットン/ナイロン混 合素材の薄手のものが生産されている M - 5 1 ( 1 9 5 0 ' s ) エポレットが排除されたことにより、肩 に入る縦のステッチも無くなりスッキリ とした印象に。ドローコードはコットン 紐からエラスティックゴム素材のものに 変更され、フロントボタンの数も減少 M - 6 5 ( 1 9 6 0 ' s ) こちらも大きなディテールの差はないが、ケアラベルとコント ラクトナンバー等が表記されるサイズラベルが一枚になった。 これも年代判別するうえで分かりやすいポイントだ M - 6 5 ( 1 9 8 0 ' s ) 1960年代のものと大きなディテールの差はないものの、タグ に記載される名称が[PARKA, MAN'S, M-65]から[PARKA, EXTREME COLD WEATHER]と変更される M - 6 5 ( 1 9 7 0 ' s ) 着脱できる付属品は温度調節が容易。まずは 本体シェルを購入し、寒くなったらライナー とフードを別に探すことも可能。製造年代に よって仕様の差があるので、注意が必要。 古着屋JAM 代表 福嶋政憲さん 2007年に古着屋JAMを立ち 上げる。EC販売にも積極的 で、現在では直営店が全国 13店舗にまで拡大。昨今の 古着ブームを牽引している M-51はボディに直接印字が、M-65にはタグが付くことが多い。 これらから読み取れる情報は、モデル名はもちろん、製造年を判 別できるコントラクトナンバーなども。ぜひチェックしたい M-51 M-65 製造メーカーや年代などの差で、使用されているジッパーも様々。 有名なスコービル、タロン以外のメーカー製のものや、アルミ、 真鍮、亜鉛素材も確認されている。個体差を楽しめる タロン社製 スコービル社製 1948年に採用されたM-48、'51年に採用のM-51から系譜を継ぎ、 1965年にM-65が誕生。さらにそのM-65の中でも製造年代によ ってはディテールや名称が異なるので、注意深く確認しよう。 M-65 M-65 M-51 フード入り口部分にはワイヤーが入り、防寒性が 高い。ファーの有無やボタンの個数に注意 M-51までのライナーにはウールパイルが採用され ていた。状態が悪いものが多いので、必ず確認を 軽くて保温性の高いナイロン製のライナー。これ 一枚でアウターとして使用することも可能 何通りもの着方で 楽しめます! vol. 014 Te x t / K a z u k i I ma n i s h i P h o t o / A k a n e Ma t s umo t o 1 4 4 10月に全国13店舗目となる熊本店がオープン した「古着屋JAM」。業界髄一の商品数から導 き出した情報をもとに、知っておきたい古着の 基礎知識やウンチクをたっぷりと紹介する。第 14回目は注目度が急上昇中のミリタリー、US アーミーM-65フィールドパーカについて 65 1965年に制式採用後、 細かな仕様の変更はあ りながらも、1980年 代まで納入が続いたミ リタリーウエアの名品。 フード、ライナー、本 体シェルの3パーツに よって構成され、すべ てが揃う完全品はかな り希少。6万6000円 M-65 フィールドパーカ 通称「モッズコート」や「フィッシュテールパーカ」とも呼ばれ、どんなスタイルにもハ マる汎用性の高さから注目度が急上昇中のアイテム。もとは極寒地用の野戦パーカのため、 付属品であるライナーやフードを取り付けることで防寒着としても抜群の使い勝手を誇る。 M-65は1965年に制式採用されたモデルで、前身としてはM-51やM-48と呼ばれるも のも存在する。もちろん希少性はより高いので、見つけたら是非手に入れておきたい M-65 フィールドパーカ 古着屋 近年評価が急上昇中のミリ タリーウエア。 古着において、ミリタリーウエ アについては切っても切れない深 い関係性がある。なかで、近年 はフィールドパーカの注目度が高 い。 「 M - という名は、その名の 通りモデル ( M ) 1965 年という 組み合わせからなっています。で すので、同じモデル名でジャケッ トやパンツが存在します。これま で古着を着ていなかったファッシ ョン好きの方も、最近はこのモデ ルを探している方が多いです取 り外しができるフードやライナー でカスタマイズが可能なことや、 ゆったりしたサイズ感がいま気 分なのだと思います。製造年代ご とに仕様違いがあるの、ディ テールを細かく見ながら買い物す るのも古着の醍醐味です」。

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